みなさんこんにちは!
もう夏本番になりつつありますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
我々もこの時期の物件案内はお客様の体調に考慮しております!
さて、本日はタイトルの通り、太陽光発電についてです。
なお、当記事の太陽光発電に関しましては太陽光発電の価値や有用性についての考え方は、人それぞれです。
私たちは、太陽光発電を一概に「良い」「悪い」と評価する立場にはありません。
お客様の目的やライフスタイル、物件の条件に応じて、
あくまでも中立的な立場から判断材料をご提供し、最適な選択をサポートすることを大切にしています。
「売電収入を重視したい方」も、「維持コストや将来の負担を懸念される方」も、
それぞれの視点に寄り添い、事実ベースでアドバイスを行いますので、どうぞ安心してご相談ください。
はじめに
「太陽光パネル付きの家はお得!」かつてはそう言われてきました。しかし、2025年現在の住宅市場において、果たしてその“常識”はまだ通用するのでしょうか?
一時期は1kWhあたり40円と高単価で売電できた太陽光発電も、現在は10円台にまで下落。太陽光パネルを搭載していること自体が“付加価値”とは言えない時代になりつつあります。
本記事では、太陽光パネル付き住宅における売電収入の実態、築年数とメンテナンスコスト、修繕リスクまで、実際の不動産売買の現場目線で徹底解説。売却・購入を検討されている方にとっての「判断材料」となる内容をお届けします。
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1. 売電価格の変遷と現在の単価
まず最初に押さえておくべきは、売電価格の推移です。
2012年の再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT制度)開始以降、太陽光発電による売電価格は非常に高く設定され、多くの家庭で導入が進みました。特に2012年当初は「40円/kWh(10年間固定)」という高単価で、導入コストを差し引いても「数年で元が取れる」と言われていました。
しかし、2025年時点では新規契約の売電価格は10円〜13円/kWh程度にまで下落。これにより、「売電で収益化する」というモデルはほぼ成立しなくなっています。
✅ ポイント
売電単価の下落により、導入時期によっては収支バランスが逆転する可能性あり
FIT満了後は「自家消費」への切り替えが一般的
2. 売却における太陽光パネルの評価は?
結論から言うと、太陽光パネル=物件の資産価値が上がるとは限りません。
買主側の立場から見れば、以下のような不安要素が挙げられます。
・契約期間の残り年数が短い
FIT制度の買取期間は10年間(住宅用)。築10年以上経過していれば、売電契約は終了または残期間がわずかです。売却時に「もう売電できない」「収入は見込めない」状態である可能性も。
・機器の劣化・故障リスク
パワーコンディショナー(通称パワコン)などの周辺機器は、10年〜15年が寿命とされており、交換費用も20〜30万円程度が一般的です。導入から年数が経っていれば、修繕・更新のコストが買主の負担になる懸念も。
・維持管理の手間
太陽光設備は「放っておけば勝手に稼ぐ」という時代は終わりました。定期的な点検・清掃、発電量のモニタリングなど、維持管理の手間と費用も考慮する必要があります。
3. 実際の購入者が気にするチェックポイント
太陽光パネル付き住宅を検討する買主がチェックするポイントは以下のとおりです。
チェック項目
売電契約状況:FIT契約の有無、残年数、電力会社との契約条件
設備の年式:パネル設置時期、パワコンの製造年
修繕履歴:パネル・パワコンの交換有無、保証の有無
発電実績:月別・年別の発電量と売電額のデータ有無
自家消費率:売電よりも節電への効果を重視する動きが加速
これらの情報を開示できていないと、かえって敬遠されるリスクがあります。
4. 築年数によって“価値”は変わる
築10年以内の物件であれば、太陽光システムが新しく、残りのFIT期間も数年あるため、売電収入がある程度見込めるケースもあります。
しかし築15年を超える物件では、
・売電契約が終了済み
・設備が経年劣化している
・修理・交換時期が近い
といった要素から、「売却時のアピールポイントにはなりづらい」のが現実です。
5. “高く売れる”物件の条件とは?
太陽光付き住宅を売却する際、高く評価されやすいのは次のようなケースです。
・FIT契約が5年以上残っている
・毎月の発電実績・売電収入をデータで提示できる
・パワコンや架台に保証が残っている
・設備のメンテナンス履歴が明確
・自家消費型に切り替えており、電気代削減の実績がある
このような状態であれば、「環境意識が高く、家計にも優しい家」としてプラス評価を受けやすくなります。
6. 購入検討者が気を付けるべき落とし穴
購入時にトラブルになりやすいのが、
・故障リスクが高い設備の“現状渡し”
・契約時に「付帯設備表」への記載漏れ
など。とくに売主が設備内容を正確に把握していない場合、トラブルやクレームの原因になりがちです。
7. 【結論】“太陽光=お得”の時代は終わった?判断基準はここ!
2025年現在、「太陽光付き住宅=無条件で高く売れる/お得に買える」とは言えない時代になっています。
重要なのは、
・契約条件や設備の状態を正しく把握すること
・売電ではなく「“自家消費型”として」の価値を評価すること
売却・購入前に専門家による確認と助言を受けること
当社では、太陽光発電システム取扱会社と連携し、現地の設備確認や発電実績の分析を行ったうえで、適正価格・最適な売買タイミングをご提案しています。
8. 太陽光付き住宅の売却・購入をご検討中の方へ
築年数や売電契約状況、設備の状態によっては、「むしろ売却にマイナスに働く」可能性がある太陽光付き住宅。
その一方で、適切に管理され、保証や実績がしっかりしている物件であれば、大きな魅力となるのも事実です。
売電単価の下落や機器の寿命などを踏まえ、「買い時かどうか」を見極めるには、プロの視点と最新の市場情報が不可欠です。
将来的な売却・購入を検討されている方は、ぜひ一度、専門家にご相談ください。あなたの不動産が“本当に価値ある資産”として活かせるよう、全力でサポートいたします。
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